ジレットのCMの「男らしさ」の件

P&G 系列の男向け髭剃りのテレビCMが物議を醸しているという

いままでは、強さ(ステータス)を求める男に訴求するための、むさ苦しい、臭いキャッチコピーを続けていた。

それを、男が求める「最高」の相対性を主張する内容に、自己批判的に、差し替えている。

いままでのキャッチコピーは、アップルなどと同様に、所有することで自己肯定感を満たす者に訴求していたといえる。例えばネスカフェの「違いがわかる男の」とかと同様である。
言い換えれば、自己肯定感の足りない卑屈な者に訴求してきたわけである。
例えば、ドナルドみたいな「俺にはデカブツがぶら下がっているんだ」的なオッサン(オス)である。

髭剃りを髭の濃いオッサンに向けて売ろうという前提で、こうした宣伝を続けていたのであろう。

既存のキャッチコピーは、バカな男ホイホイで、オッサンのメンタルを悪用して売ってきた経営戦略であったわけである。(ドナルドと同じ。)

だが、まともに考えてみれば、髭を剃るのは髭の濃いオッサンだけではない。
それに、髭をわざわざ剃るのは清潔感を求める紳士などであって、マチスモ的なわざとむさ苦しくしているオッサンではない。
つまり、数を売りたければ、訴求する対象を間違えていたということである。

これは、単に「ポリコレ」とかいう問題ではなくて経営戦略を改めたほうが稼げるというビジネス算段だ。
P&Gに限ったことではなく、F1のグリッドガール廃止の件にしても似たようなもので、旧来の偏った経営戦略ではもう稼げないから、より印象良く、顧客層の広いところへと訴求しようということなのである。